象の耳 歩み

第1章~10話:あなたしか見えない

そして数日後(02年6月上旬)~A製粉取締役Bさんのお友達、Cさんが!!

近いうちに、話によっては100万なら融資してくれるかも!という電話をBさんから頂けたのです!

今、Cさんは仕事で中国に行っている為、帰国後(02年8月初旬帰国予定)に細かい話は試食を兼ねて三人で会いましょう、という事になりました。

そして、A製粉の研究室へ成分分析に出していた生地の分析結果も出たとの事!その結果は・・・

Bさんが研究室に持って行った時には生地に腐敗が進んでおり分析不可能!!

・・・泡を吹いて倒れそうになりましたが、その超ド級なダメージの大きさをBさんに悟られない様に笑顔で対応。

(ポートランドで生地をゲットした時点でクール宅急便も考えたのですが、冷凍して自分が持ち帰るのが、調べた結果、一番早くそして安かったのです。)

・・・これでは、キャッシングしてポートランドに飛んだ意味がまったくの「無」に。

しかし、本当に「無」にさせない為に!
あとで思い出話しとして、笑い話にする為に!
その為には、移動販売で開業するしかない!
そうやって自分を奮い立たせました。
いや、そうするしかありませんでした。

なんせ彼女もいなければ、親にはこんな無謀な事など相談出来ません。
(当時、就職せずにバンドをやっていたのでほぼ勘当状態でしたし)
信頼し相談出来る友達は当時はまだ近所にはおらず。。。
メールで近況を聞いてはくれるのですが、ついつい無理して大丈夫だよ!なんて書いてしまうのでした。

孤独には慣れていますが、たまにきつい時もあるものです。

しかし、うまく行けばお金は用意出来るかもしれないのです!そしたら開業→大金持ち!

そうと決まったら自分がやるべき事はただ一つ!やはり自力で作り方を見つけるしかありません!

Cさんの帰国する8月の試食会までに作れるようにならないと、せっかくの話までもがパーになってしまいます。

こうしてバンドのLIVE及びスタジオ練習と週一のバーテンのバイトをする時以外は、ずっと家にこもって生地をこね回す日々が始まりました。ちょっとした引きこもりです。

生きるにはお金がかかります。

家賃、光熱費、食費、そして生地の研究に必要な材料費・・・バンド活動にも多少の金は必要です。
とても週一のバイトでは、まかなえません。キャッシングするしか当時は策が思いつきませんでした。

しかし、開業するには!一刻も早く生地の作り方を見つけ出し、8月の試食会で「これは美味しい!」と思っていただけねば!

1分1秒を惜しんで、試作・試食・試作・試食・・・・を延々と繰り返しました。

しかし、やはり外の空気を吸いたくなったり、他の事がしたくなった時は、
・移動販売車をどうやって入手するか?
・営業場所はどうするか?
・どんな感じの営業をするか?

考えるべき事、勉強しなくてはならない事等をリストアップしネットで検索&なるべく本屋で立ち読み、無理ならアマゾンで中古本を購入、片っ端から不安を埋める為に勉強を始めました。

学校の勉強は嫌いでしたが、自分の人生がかかっているとなると不思議なものでビジネス書の内容が頭にするすると入るのでした。

まるで人生という名のゲームの攻略本を読んでいるような。

そして、どんな営業をするかはイメージが出来上がりつつあったので問題は、
・いかにして移動販売車を手にいれるか?
・どこで営業をするか?
の2つに行き着きました。

優先順位でいけば移動販売車の用意が先になります。

ネットで調べると中古はほとんど出回っておらず新車だと自分が欲しいのは・・・・350万円。

うん無理。
予算は100万円なのだから。

Cさんと会う時までに金額的な問題を片付けないとまずいではないか!!

ここから怒涛の生地試作と、移動販売車を安く仕入れる為の孤独な戦いが始まったのでした。

つづく