象の耳 歩み

第1章~12話:ミッション・インポッシブル

そういう流れになったので、融資してくれるであろうCさんが帰国する2002年8月までに(つまり、当時で残りあと一ヶ月)象の耳の生地の完成と移動販売車の手配の2点を終わらせないと融資が受けられないという事が必然的に決まってしまいました。

こうして改造を引き受けてくれた車屋のD社長に渡す資料製作の為に、移動販売車・専門店に忍びこむ事を計画!

<今回のミッション>
なんとしてでも!!
移動販売車・専門店に忍び込み!
車の内部&部品の写真を隠し撮る事!!
(そして図面も作成)

夜中にするか?しかし、見つかれば本格的に犯罪者扱いでしょう。
そんな事やっちゃダメです。

しかし・・・いかにして車内部の写真を撮りまくるか・・・?

とりあえず一応デジカメを持ってもう一度(当時、スマホというかガラケーにカメラすらついてませんでした)再び客を装い移動販売車・専門店に偵察に行きました。

頭の中ではミッション・インポッシッブルのテーマがエンドレスで鳴り響き・・・

トム・クルーズいやイーサン・ハントな私は「もうすぐ車を買うのだが、まだ悩んでる客」を装い再び移動販売車・専門店のX社長に会ってみました。

自分の事を覚えていてくださったX社長。車をもう一回見せてください、と話すと~

駐車場にずらっと並んでいる車を一台一台説明してくださりました。
(物凄く良心が痛みました)
説明を聞きながらあたりを見回し、
監視カメラ・・・・(なし)
店舗駐車場に忍びこむルート・・・・(壁が低い為に簡単に乗り越えられる)
警備・・・(どう見ても注意を払ってなさそうだ)
セコム・・・(シールなし!)

しかし・・・!!

最悪の最悪の場合、駐車場に潜入して写真を撮ろうにも車の荷台~つまりお店の部分、一台一台に鍵がかけてあり!駐車場の潜入に成功しても各移動販売車の出入口部分の鍵をこじあけないと車の内部に潜入して写真が撮れない!!

よ~く考えれば当たり前の事なのですが気がつかなかったんですよね(涙)自分の愚かさに悲しくなりました。

このままですと夜中に潜入→移動販売車の鍵をこじ開けて→撮影→脱出。

っていうプロ並の仕事をしなければならなくなってしまいます。
不法侵入&器物破損か・・・それだけはなんとしてでも避けたい!

さて、どうすべきか・・・・

その時!!ある案が閃いたのです!!

「あの・・・実は今回の事業にはオーナーがいるんですが、そのオーナーが、今~怪我で入院してまして・・・。で、移動販売車の写真が見たいって言ってるので写真を撮らせてもらってもよろしいでしょうか・・・?」

X社長:あ~どうぞ~どうぞ~

大幅な予定変更の割にはナイスな「はったり」だと自分で感心。

そして、パシャリパシャリと車を遠めで撮りまくってると・・・

他のお客さんがタイミングよく現れ、X社長は失礼しますと言い残し~接客の為に事務所へ・・・・一人だけになれた!!

チャンス!!
その隙に車内部に潜り込み写真を撮りまくる!!
これがその写真の一部。

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そしてこれだけ撮ればいいだろって位、撮影した私は~事務所に挨拶に行き帰宅!!X社長、申し訳ございません!でもありがとうございました!

<今回のミッション達成!!>

罪を犯さずに写真の撮影に成功

追加報酬 : 牢獄行きの回避

こうして私はこの写真を持って車修理工場屋のD社長の工場へ行き、中古の軽トラを入手出来しだい、改造をお願いする事に成功しました!

つまり、もし融資が受けられたら!

後輩に連絡する→中古車オークションで軽トラを安く入手→それを車修理工場に持って行く→移動販売車に改造してもらう!という流れをなんとか作る事が出来たのです!

そして、融資をしてくださるはずのCさんが帰国する日→つまりはやった事のない、プレゼンって奴をする日が近づいてきました・・・

つづく