象の耳 歩み

第1章~21話:パン教室へ殴りこみ(後編)

約二年間、生地を捏ね続けていたとは言え、パンの作り方が完全に独学で我流な為、一度、プロのパンの先生(50代位の素敵な女性の方でした)に食パンの作り方を習いつつ自分が何処まで通じるのかを試す為に道場破りに行きました。

基礎中の基礎と思っていた食パンは、実は中級レベルだという事をその時に知りました。

しかし私には今までめげずに!血と汗と涙にまみれながら、我流ながらも生地をこねた二年間があるんだ!
せめて中級位の腕はあるはずだ!と思いながらチャレンジしたのですが、先生は終始笑顔で

「全然だめ」

「やり直しね」

「そんなんじゃ美味しいパンは作れないわよ」

優しい笑顔のまま、強烈に辛辣な言葉のナイフを私の心に突き刺してきました。

しかも、到底~先生の生地さばきには敵いませんでしたが、基礎はそれなりに出来ていたようで周りの生徒さんよりは出来てたんじゃ・・・なんて思ったりもしましたが、

しかし、駄目なものは駄目とはっきり言ってくださる事は逆に有難い事でもありました。

今日一日で全てマスターしてやる!と心に誓いここに来たのですから先生のおっしゃる事に素直に従い何度も生地をこねなおし!

だんだんと褒めていただけるようになりまして・・・やはり褒められると自信がつき伸びるものです。

三時間の実習後~無謀だと思われた食パンは先生の分かり易い教えのおかげで見事に完成!

実習中、今まで疑問だった事を質問しまくったのですが、先生は丁寧に答えてくださりました。
たった一日しか来ない生徒にも関わらず!(結構感動してました)
そして正しい生地のこね方も習えたし、大事な事もたくさん習う事が出来ました!!

このこね方なら楽だ!!そして早い!!

ホントに感謝感謝!でパン教室をあとにしました。この場を借りて再びお礼を言わせて下さい!

本当にありがとうございました!

感謝をこめて・・・パン工房・焼きましょう 
http://yakimasho.com/

さて、
パン教室のあとはバンドの練習でスタジオに直行したのですが・・・
パン教室に行ってきたと言ったらみんな笑われてしまいました。。
確かにこの風貌でエプロンしてパン教室は有り得ないのかもしれないですが・・・

しかし、自分が作った食パンは大好評で、バターとか何もつけてない状態なのに、ばくばくと美味い!美味い!と皆に数分で一斤を全部食べられてしまいました。

さて、次は新しい生地のこね方で試作して・・・そして試食会です!!

この試食会には、二年前にポートランドで世話になり、現地の本物の象の耳の味を唯一知っている友人二名(現在は帰国して働いている)が来ます!!

実際問題として、自分は試作&試食をしすぎて本物の味をとっくに忘れてしまっており、本物とはかけ離れた方向に味が向かっている可能性が大な為、少し怖いと言えば怖かったのですが・・・

開業日まで残された日数は・・・
実はこの時あと丁度40日だったりしたのですが、相変わらず夜は不安に蝕まれておりました。

つづく