象の耳 歩み

第1章~9話:先立つもの。

帰国するなり私はA製粉の取締役であるBさんと連絡を取りました。

『生地を持って帰ってきました!
至急お会いしたいので、大変申し訳ないのですが、お時間を作っていただけないでしょうか!?』

簡単に書くとこんな感じの事を伝え~翌日にBさんとのアポ取りに成功。
あわよくば融資、もしくは出資の話も出来れば!と考えておりました。

ある意味この日は勝負の日!!
どこまで話を進めれられるかが鍵なのです。

まずは簡単にこれまでの経緯を話し、成分分析を依頼する為に凍らせた生地をBさんにお渡しする。

そして話は、今後の話になりました。

Bさん:『これからどうすんの?』

まさしく、そこです。
当時、無職なので収入なし。
借金は増える一方。

しかも!

生地の成分が分かれば作れるようになる →当然、開業するには屋台(移動販売車)だとしても多額のお金がいる →しかし、今は出店資金どころか借金がこの時既に30万位ありました。

無職にも関わらず!
普通に働いてる方に30万の借金はたいした額ではないかもしれませんが、無職の人間には支払いが出来ない訳ですから重いのです・・・)なので開業するには・・・

1、働いて自力で借金を返済し、更に目標金額まで貯める
2、融資していただく
3、出資していただく
となり、

実際問題として、
Q1、屋台開業にあたり必要な資格は?
A、保健所の営業許可証と食品衛生管理者の免許
保健所の営業許可証は保健所指定の車の装備があれば取得可能。
(水タンク○リットル、シンクが○層等)
食品衛生管理者の免許は、講習を一日受ければ取得可能。

Q2、キッチンカー(移動販売車)開業に必要なお金はどれ位いるの?
A、車代と開業に必要な道具代と上記2つの取得代

なので、要はほとんど移動販売車代と車内の機材費のみ。
リアカーならもっと安価で始められます。

しかし、1の働いて返済し貯める、だと時間がどれ位かかってしまうかわからないし、日本初!!でやりたいのに誰かが自分より先に始めてしまったら元も子もない訳です。

出来れば・・2か3でいきたい!なので、恐らく日本初であるこの揚げパンで自分がどれ位勝負したいのか!!

を現地で取った写真や、検討のつく範囲での営業後の展望(っても、ターゲット層やだいたいの原価率、収益等に関するデータのみですが)などうざいくらいに熱くこれでもかって位に話し続け、なんとか融資をしていただけないかお願いしてみました!!

すると(実際はこんな簡単な話ではなかったのですが)、

『じゃあさ~、俺の友達で今、株で大儲けしてお金に余裕のある奴がいるから相談してみるよ』という本当に有難いお話を頂けたのです!

このBさんのお友達って皆さん、自分でも知ってるような会社の社長さんや芸能人の方が多かったですし、しかも本当にお金を持ってる人の凄さや怖さもこの方を通して学ばせていただいていたので、この方の言葉を聞いてなんとか一安心できたのでした。

この時点で私の成功は約束されたもの

・・・と思いこんでいました。

この後、私は~
世の中はそんなに甘くない事を、どんどんばんばん身をもって体験するのですが、この時の私は「やった~社長だ社長だ~」と、今思えば哀れな位に浮かれまくっていました・・・

つづく