象の耳 歩み

第2章~11話:闇を突き進む

よし行ってしまえ!怖いが前進しよう!
新製法のAならば今までの倍のスピードで作れる!
その為には機材と家の仕込みに加工用スペースが必要なので広い部屋に引っ越さねば・・・

となるとそれぞれの費用をどうするか・・・
<設備の購入費用+引越し費用>

営業車は塗装がかなり剥げていた為に見た目もみすぼらしく、それが理由で営業を断られた事もあったので、この機会にどうしても綺麗にしたかったのです!

なので、<+車の改装費用>が追加されました。

そんなある日、近所の行きつけの飲み屋のカウンターで常連さん達と象の耳の生地改良の話をしていて、「新しい生地の開発に成功したんで○○が欲しいんですけどね、値段が結構するんですよね~」(○○とはある業務用の機械の名前)
なんて話しをしていたのですが、、、

その時、隣に座っていた見知らぬ方が、
「○○が欲しいの?」

といきなり話しかけてきたのです・・・

はい・・・と答えると、

「ちょうどうちにいらないのがあって
処分に困ってたのがあるから、
取りに来てくれるならただであげるよ。」

なんておっしゃられまして。。

素晴らしい!

早速お名刺を頂き、取りに行く日時を決め、
その後、私は本当にその方から
その欲しかった設備を無料で手に入れる事に成功してしまいました!

この完全なる追い風は、もっと行け!しかも
正しい道を進んでるぞ!と神様に言われてるような気がしました。

だから私は迷わずその道を進みました。

あとは引越し費用と車の改装費用、つまりまとまった現金です!

国金(国民生活金融公庫)へ行き相談に乗ってもらったり銀行へ行ったりしたのですが、うまくいかず・・・

思いついた事は全部やりましたが・・・結果は全部ダメでした。
理由は色々あったのですが、
今思えば、当時の私は経営に関する様々な知識が全然足りず、それが提出した事業計画書でばればれだったのです。

で、勢いは止まりました。

周りの人々に色々と当たってみたものの・・・

生地改良の成功!
提供スピードアップだから利益も増加!

しかしそれは自分の推測であり希望的観測。
保証はまったくありません。

保証のない物にお金を貸して下さる方はいません。
そして数ヶ月程・・・色々あたったのですが断られ続け・・・
・・・・どうしてよいかわからず・・・

時間は過ぎて行き・・・
どうしたら良いのだろうか・・・?

そして・・・悩んでた時に、
諸事情で実家へ帰らなければならい用事が出来ました。

しかし・・・

10数年前・・・バンドやるとから勘当同然で家を飛び出て以来、家にも帰らず、もちろん連絡も取らず、自分が何をやってるかもろくに報告していなかったので・・・

しかも親はそろそろ定年間近。
ろくな親孝行すらした事が今までにまったく無いのです。
自分は本当にこのままでいいのだろうか・・・?

今の自分は正しく生きているのだろうか?
今の自分を親に見せて良いのだろうか?

とにかく悩みまくった挙句、
自分の生き方にも疑問を持つようになったのでした・・・

つづく