象の耳 歩み

第2章~13話:追い風かも!?

綺麗になった車!
新しい工場!
新しい生地!

そしてこの頃、今まで使っていた看板類にも疑問を感じてました。

象の耳が何か、商品説明も値段表も商品写真も自分なりに見やすく何度も作り直したのですが・・・

ちゃんと伝えたい事が伝わっているのだろうか!?
象の耳って何ですか?とよく聞かれたのですが、この看板だとわかり辛いのでしょうか?
見づらいから伝えたい事が伝わっていないのか、それともただ見ていないだけなのでしょうか!?

そして客観的に眺め色々な方に相談し、色相学の本で色のバランスの勉強をしているうちに今まで自分が作っていた看板は欠点だらけだった事に気づく!

美味しそうじゃない!
象の耳がどんな食べ物かわからない!
安っぽい!
いかがわしすぎる!!

このままでは駄目だ駄目だ駄目だ!!

そこで飲み友達に美術系の職業の方が多かったので相談してみました。

象の耳が食べたくなる看板とは?
象の耳が何かすぐにわかる看板とは?

大事なのはわかりやすさ。
何を売ってる店なのか、幾らで売ってるのか、こだわりは?他店との違いは?そこで買う価値は?遠くから見ても目立ってる?
考えたら当たり前の事がクリア出来ていませんでした。

そして相談に乗ってくださった方々が皆、協力して下さる事になりました。
その場にいたプロのカメラマンさんが撮影を、プロのスタイリストさんはポスター撮影時の衣装協力を、(当時)舞台女優をやっていた子はモデルさんを。

皆で象の耳が食べたくなるような看板を作ろう!という趣旨で晴れた日の午後、代々木公園で撮影!

そのモデルをやってくださった舞台女優さん、初代・象の耳ガールな訳ですが、当時は正直無名でしたが今となってはテレビで非常によく見かけるようになり知らない人はもういない位に有名になりました。(大人の事情で当時の看板は今は掲載出来ないのですが)

彼女の名は「吉田 羊」さん。
女優さんなのに歌がめちゃめちゃ上手いです。一緒にカラオケへ行って歌声を録音したいと思ったのは今までで彼女だけです。

で、彼女が象の耳を美味しそうに食べる素晴らしい写真が何枚も完成。
引き伸ばしてメニューやイーゼルにその写真を使用。
そして象の耳が何かをわかりやすく書いた看板も作り直し!
そして、自分が何屋なのか!何を売ってるのか!遠くからでもわかるように長い木の板で大きな看板を作成!

味が出るように熱したハンダ小手で木を少しづつ焼いて文字にしてみたりして、完全リニューアル後の販売車がこれ!

これだけ多くの人々が協力して下さったのだ!
上手くいかなきゃ罰があたる!
いや上手くいかせないと駄目だ!

そんなある日、駐車場に止めてた綺麗になった移動販売車のワイパーに一枚の紙が挟まっており、こんな事が書いてありました。

「象の耳さんへ。営業場所、沢山あります。興味があったら電話下さい。○○○○・・・」

な・・・なんてこと!
こんなラッキーな事ってあるのでしょうか?
上手くいきすぎてる!!

しかし疑ってもしょうがないし、借金もこれだけ抱えてるので、もうこれ以上取られるものもないし。

早速、この紙の主に連絡。
面接と試食の日が決まり・・・・

ってこの紙を挟んで下さった方は、象の耳の噂だけご存知で今までに食べた事はなかったようでした。
そしてお住まいがうちの近所で以前に誘おうと思って下さったらしいのですが、車がみすぼらしかったので躊躇していたらしいのです。

塗り替えて大正解!!

完全なる追い風をこの時は感じておりました。

この後、痛い目に沢山あうのですが、今思えば・・・この時に闇雲に突き進んだのも悪い選択ではなかったのかも。なんて思ってます。

なぜなら今考えても他に選択肢が無かったのですから。
そして、その多くの失敗から沢山の事を学べたのですから。

つづく