象の耳 歩み

第3章~4話:としまえん遊園地の戦い

夏休みが始まりました。

としまえんプールの中に1台。
これは昨年の実績からプール内で一番往来の多い通路沿いに置かせてもらえました。
まためちゃくちゃ売れる事も想定し車の脇に倉庫も設置。

としまえん内に1台。
これは昨年と同じ場所。
恐らくプール内の1台は行列が出来る為、買いたくても買えない人も出てくるであろう、そんな買い逃した方と帰りにまた食べたくなった方用。

西武園遊園地のプール内に1台・・・のはずだったのだがこれは許可が下りず、入口脇に車を置く事に。

そしていざ販売開始。

台風が来たり、バイト君が暇な時に漫画を読んでいたのが見つかったり遅刻したり、色々あったものの~
プール内の車がとにかく飛ぶように売れ常に大行列。
最高で1日42万売れた日もありました。

そんなこんなで8月末日でキッチンカー3台分の総売上は「1270万円!!」
プール内のキッチンカーの売上はとしまえん遊園地の記録を塗り替えたとの事。

いや~これで機械Xが買える!って思ったんですけどね・・・

派遣会社Mさんから実は様々な通達や警告がありまして。

バイト君が営業中に漫画を読んでいた、で豊島園に罰金発生。
バイト君が遅刻して豊島園の営業開始時間にお店を開けられなかった、で豊島園に罰金発生。
夏休み期間は今年から場所代が上がりました、あれ言ってなかったっけ?
昨年は売上の35%だったけど今年から40%になったんですよ、って最終日に言われ。

売上金は毎日、豊島園遊園地に納金。
場所代が引かれて派遣会社に入金され派遣会社の取り分3%が更に引かれてから翌月、自分の口座に売上が入金される仕組みだったのですが~

バイト君のミスであり自分の管理ミスによる罰金は+5%ですよと最終日にこれも言われ。

結局、総売上の48%を豊島園と派遣会社に取られる事に。
金額で言うと610万円。
残金660万円・・・

バイト代とキッチンカーのレンタル代とフランクの仕入れ代を引いて自分の手元に最終的に残った金額はわずか「60万円」でした。

1270万円売り上げて、純利益60万。
真夏のくそ暑い中(当然、エアコンなんて無いです)、200度の油にかじりついてるので車内の温度は40度越えの状態で1日も休まずに働き続け、それでこれですよ。
なんじゃそりゃ。
めちゃくちゃです。

当時は遊園地で営業するのってお金がかかるんだな~って思っていたのですが、この2年後にわかったのですが豊島園さんは罰金制度など作っておらず、夏休みだけ場所代を上げるなんて事もしておらず、全部派遣会社が豊島園のせいにして自分から利益を搾取する為に勝手に色々でっちあげていた事が判明。  

あと様々な方面からこの派遣会社Mの悪評が耳に入っていたので、助けてもらった事もありましたが冷静に考えてもプラス面とマイナス面を差し引くと圧倒的にマイナス面が多くなった為、以降~この派遣会社Mとは縁を切らせてもらいました。

またこの翌年、あれだけの売上を叩き出したのだから声がかかるのかな~そしたら断ってやろう!って思っていたのですが、ここの派遣会社がキッチンカーを複数台用意し「究極の揚げフランク」をとしまえん内に展開。
しかし、自分が使用したフランクではなくかなり味の落ちたものを使用していたようで、あまり売れなかった事を関係者から教えてもらえました。

もうここの会社とは絶対に取引するのは辞めようと更に思いました。

こうして夏が終ったのですが「伝説の揚げフランク」で得た60万円、まだまだ機械Xを買うには全然足りません。

また以前に出てきた困った時の頼みの綱であるI氏に相談しました。

そしてまたここから奇跡的な展開がはじまるのでした。

つづく