象の耳 歩み

第3章~5話:出資者さんを求めて②

こっからは一気に物事が進んだのでさらっとまとめます。

困った時の神頼みIさんに、出資者さん探しに一年動いたけど目ぼしい結果が出せなかった事を報告し、どうしたらよいかを相談。

すると・・・

そっか・・・打つ手無しだね、、
じゃあ今なら一人紹介できるかな、、、とある方を紹介して下さりました。

その方=Sさんとお会いし、、、色々な質問をされ今までの経緯や製作物(主に看板等)を見せ、長時間色々な話をしました。
後日、その方の事務所へキッチンカーで出向き、事務所の皆様に試食もしてもらいました。

商品自体は美味しいとお褒めの言葉を頂けたものの、会社を経営するには他がまったく駄目との事。つまり自分は会社を経営するにあたり、それ相応の知識が圧倒的に足りない事を指摘されました。

確かにその通りだと思いました。

今まで全て独学です。就職した事もありません。何が正解なのかよくわかっていませんでしたし、社会の常識すら怪しかったです。

会社を経営しつつフランチャイズ事業も進めるには、バンドあがりの兄ちゃんでは駄目なのです。もうそれでは通用しない世界に足を踏みいれる覚悟と成長が自分には必要となりました。

なのでその方から毎週宿題を出され、そこから半年位はそれらの提出を繰り返しました。

まずはエクセル、ワード、パワーポイントの3種類の使い方を覚え、経理面での書類の作成の仕方やプレゼンのやり方とか~「経営に必要な基礎知識と考え方」を叩き込んで頂きました。(合間に伝説の揚げフランクを売りに出て、生活費は稼いでいました)

秋になり冬になり年を越え様々な面での修行を終え合格をもらえたら今度は、その方から色々な方を紹介して頂けるようになりました。

その中の一人が後に出資者さんとなるAさんでした。
そしてこのAさんがもう一人のBさんをご紹介してくださりました。

こうして2007年1月。
渋谷のセルリアンタワーの一階の喫茶店で、AさんとBさんの二人にプレゼンをする事になりました。

数字関係の書類はSさんに教えて頂いたように作成しましたが、プレゼンをする場所は会議室等ではなく一般の方も普通にいらっしゃる喫茶店です。

今までの経緯や「象の耳」という商品の展望と可能性に関しては、Sさんに教えて頂いた通りにパワポでの作成も当然考えたのですが、それもつまんないな~と思い、今までの経緯、課題と問題点、どうやってそれらをクリア出来たのか、そして今後はどうなれるのか!を簡潔に強烈に伝えるには!?と考えに考えた結果~

パワポだと読み慣れている方には「要は何?」と読み流されてしまうと感じたので、あえて変わったプレゼン方法にしてみたく、紙芝居風に1枚の紙に1~3行の文のみを書き(たまに写真)、物語形式風に起承転結を作り(正確には起承までで、転に進むためには出資が必要なんです!って感じの流れを作り)どんどんめくって伝えるという方法を思いつき作成し、家で何度も何度も練習してから本番に臨みました。

(今、思えば出資希望の方に伝えるポイントはそこじゃないとわかるのですが、当時の自分は象の耳の理解者が欲しくて仕方なかったのだと思います)

プレゼンとか物凄く緊張するかと思ったのですが、バンドをやっていた時に何十人何百人の前でライブをやっていたので意外と大丈夫でした。
今までやってきた事は全て無駄じゃなかった・・・全てに意味があったんだな~って思いました。

緊張って、、、これは自分の場合なのですが、どうして自分は緊張するか考えてみたのです。
そうすると失敗したくない、とか恥をかきたくない、という感情が緊張の原因でした。

だったら失敗しない位に練習すれば良い。失敗しなければ恥をかく事もない。
しかし<失敗しない>というのは本当に難しい事です。

なので、もうこれ以上練習のしようがない、ここまでやったんだからもう失敗してもしょうがないよ。って思える位に練習をしておけば後悔する事もなく、緊張もしない、というのが持論なので、物凄い量のプレゼンの練習を重ねました。

これが功を奏したのかプレゼンは奇跡的に成功→合格し、次は試食会へと歩を進める事に。

<本来はこの辺は長く書きたいのですが、過去の時と同じ感じなのでさらっと進めちゃいます。>

2007年2月。
そして二人に指定された三軒茶屋のコインパーキングに車を止め、新製法ではなく(機械が無いのでまだ作れません)旧製法の象の耳をちゃんと説明しながら試食して頂きました。その場で合格がもらえ出資決定!

自分も株を持つ事になり出資額は合計600万円。

つまり、会社設立、工場作って、運転資金をこの600万円で全てまかなわないといけません。
(キッチンカーは1台あったので、工場で生地を作りキッチンカーで売りに行きつつ、フランチャイズ加盟店に生地を卸す事で会社を回していく予定でした)

この金額内で全てを納めないといけないので余計な事には使えません。
節約に節約を重ねる為に会社の設立=登記は自力でやる事にしました。

当たり前の事ですが登記など今までやった事がなかったので、、、そもそも登記って何?から始める事になりました。

ここから登記の勉強と大事な大事な物件探しの旅が始まりました。

つづく