象の耳 歩み

第22話:恐怖の試食会

権利は独占!日本でもまだ恐らく象の耳を売っている人は何処にもいません。

あとはあの現地の味が再現できれば・・・

しかし、正直に言いますと・・・
もう試作&試食のしすぎで現地の本物の味をもう忘れてしまったのです・・・

しかも、出来た!完成だ!と喜んではおりましたが、
実は、自分が完成させた象の耳は確かにまずくはないですが、

果たして爆発的なヒットになる程の商品なのかな?
現地で食べたのってこんな味だったかな?

という自分でも考えたくはありませんでしたが、現実的な疑問が湧いてきまして。

そこで本物の味を知っているポートランドに住んでいた友人を招き
試食をしてもらう事にしました!

仕事を終えてから遠路はるばる粉だらけの我が家へ来てくれた友人達。
まったく有難い事です。

今回の試食会に用意したのは、売ろうと思っている改良バージョンではなく、
現地のモノに忠実に近づけたつもりで作ったものでして。

さっそくミニ・象の耳を食べてもらいました。
さぁ友人達はどんなコメントは言うのか?
この二年間の苦労は報われるのか・・・?

・・・なんか違う。

これが二人の共通の感想でした。
こんなにもちもちしてないよ~
もっと茶色かったよ~
いやこんな感じだったんじゃないか?
二人はどんどんコメントしてくれるのですが、
どうやら似てはいるが、微妙に何かが違うらしいのです・・・

えぐられる心臓。ひきつる笑顔・・・・
しかし、極力顔には出さず平静を装いましたよ。

そして何がどう悪いか?何をどう直せば良いのか?
助言をありがたく頂きました。

彼らの帰宅後・・・
再び生地をこね、試作と研究の繰り返しが始まりました。

生地が少ししょっぱかったとしても、それは私の涙のせいではありません。

間に合うのか?

移動販売デビュー日まで、この時点であと残り20日となっていました・・・

つづく