象の耳 歩み

第25話:いざ初陣!

とうとうこの日が来ました。2004年4月25日!!

一度は諦めかけた象の耳移動販売車でのOPEN。
単発な営業ではありますが・・・とうとう!開業日を迎える事が出来ました!

準備と仕込みを追え2徹でそのまま出発!
予定より早く着けたので、車を道路のはじに止め1時間程仮眠を取ろうとしたのですが、興奮のせいなのか強烈な眠気さましの薬のせいなのか、まったく眠れず・・・

色々考えているうちに受付開始の9時になり、出店料を支払い車を指定された位置に置き、いよいよ営業準備開始!

頭で思い描いたように手作り看板を並べ、
お客さんの見知らぬモノに対する恐怖心を取り除く為に、明確な値段表示と現物をディスプレイ!

ちなみにこの日に用意したのは、現地と同じ物ではなく改良バージョンの象の耳。
生地に紅茶の葉の粉末を練り込み、紅茶風味の生地を使用しました。

味というかトッピングは、
・シナモンシュガー
・(甘くない)ピーナッツバター
・苺ジャム
・チョコ
を選んでもらい塗って提供。

大きさも、小300円、大400円としました。

アメリカのエレファントイヤーは完璧なお菓子系ですが、当時、自分の象の耳はいずれご飯系にも出来るようにしたいと思ってました。
(もちろん試作は行ってました。カレーをつけたりチーズ乗せてみたりソーセージを挟んだり・・・
しかし、カレーパンがあり、ピザパンがあり、ホットドッグがある以上オリジナリティーに欠ける気がしていたので、この時はまだ研究の余地ありでした)

ちなみにこれがその時の写真です。
象の耳 移動販売車初号機

そして11時のお祭り開始時間が来ました!

とうとう、
とうとう!
とうとう!!
開業です!!!

いらしてくださったお客様全員に出来る事ならば、アメリカ一人旅から開業までの今までの全過程を長々と解説した後に、
じっくりと食べてもらいたかったのですが、そうもいかず(そりゃそうです)
ひたすら今まで様々なバイトで培ってきた自分なりの営業スタイルで(要は作らず楽しく明るく真心を込めて!)かわいいかわいい象の耳を売り始めました。

そしてお客様と楽しくお話しながら夢中で象の耳を売っているうちに、あっという間にお祭り終了の17時になってしまいました!

日本初!不思議な揚げパン、象の耳!!
5個だけ売れ残ってしまいましたがほぼ完売!まぁ良しとしようではないですか!
しかも、午前中に買ってくださった方が、夕方に「美味しかったから!」と再び来てくれたのですが、これは涙が出る位に本当に嬉しかったです。

そして片付けをして撤収です。

さすがに足も意識もフラフラでした。
4日で約7時間、しかも一昨日の朝から一睡もしていないのに、これから渋滞の道を1時間以上運転しないといけないのですが、なんとしてでも無事に家に帰らねばなりません!

気が抜けたせいか、恐ろしい程の睡魔が襲ってきましたが!
こいつらを撃退するには・・・・テンションをあげまくって歌うしかない!!
周りの車に乗ってる人の視線なんか、もうこの際どうでもよく、好きなバンドの曲をガンガン鳴らし、フルパワーで歌いながらなんとか帰路についたのでありました。

こうしてようやく私は営業初日を迎える事が出来ました。
思い起こせば・・・・ここまで来るのに本当に色々ありました。
ここまで来る事が出来たのは沢山の方々の助言とアドバイスがあったからこそです!

この場を借りてお礼を言わせてください!

みなさん、本当にありがとうございました!
そしてこれからもまだまだよろしくお願いします!!

しかし、営業しながら沢山の欠点を見つけ、改良の余地がある事にも気づけました!
もっと美味しい商品を作り、珍しい!だけではなく!
美味しいから!という理由で何度も何度も買いに来てもらえるようなそんな商品にする為に!

いつか従業員を雇える社長になる為に!
いつか本物の社長になる為に!

私はようやく、スタートラインにつく事が出来たのかもしれません。

第一部<完>

つづく