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歩み

「象の耳」開業までの険しすぎる道のり。そしてこれから。

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第23話:決戦前夜

生地完成!
車もなんとか用意出来た!
資格も無事取得!

よく問題となる営業許可証は前のオーナーの申請が
同じ揚げ物だからそのまま使える!
(もちろん前オーナーの許可も得ました)
あとは本番を迎えるのみ・・・

という状態でとうとう本番数日前。

決戦の日、つまりデビュー戦は
2004年4月25日。

車を貸してくださった方の紹介で、
東京都八王子八日町・某商店街の小さなお祭りが決戦の地に定まる。

無職になりアメリカへ一人旅をしたのが2002年3月25日。
そして 象の耳と出会い・・・紆余曲折をへて今に至る訳だが・・・
ほぼ二年ぴったりなのだ、
ポートランドで象の耳を食べたあの日から数えて。

何か感嘆深いものがあったのだが、感傷に浸るにはまだ早い。

いや早すぎる。  

とりあえずこの日にどれだけ売れるか?
もしかしたら見向きもされないかもしれない・・・

だが日本初!を売り物にすれば、
珍しく感じて買ってくれる人が、もしかしたらいるかもしれない!

とりあえずこの日に営業をする為には!
→この日までに準備を全部終わらせないといけないのだ!!
(まぁ当たり前っちゃ~当たり前なのだが・・・)

お借りした車をまずは徹底的に掃除!

そして営業に向けて、頭の中でシュミレーションを何度も繰り返し
何が必要で何を用意すれば良いのか?を次々とリストアップ!

一人でやる訳だから、足りない物が出てきても買いに行けない為、
念には念をいれての準備。

夏休みの宿題はギリギリにならないと手をつけられない性分な為、準備もギリギリ。

生地の改良・試作も順調に進み~手応えも自分の中で出てきた。
完璧ではないにしろ、これならいけるかも!
車の掃除も自分でOKが出せる綺麗レベルになるのに丸3日もかかり・・・
終わったのはなんと勝負の前々日だったのだ。

そして~かっぱ橋やら、業務用の調理器具の中古屋とか、100円均一とか
あっち行きこっち行き、全部が揃ったのが前日の夜。。。

これで完璧!足りない物はなし!

あとは仕込みである・・・

どれだけ用意するか?
そして値段は幾らにするか?

 
高いと売れれば儲かるが、売れ難くなるし
安いと儲けが少なくなる。

 
しかし、お祭りというモノは人々の財布の紐は緩くなるもんだろうし・・・

しかし、アメリカの象の耳は大きくて値段も適度な為に売れるのであるが、
あの大きさを日本でやったら女の人にはデカすぎるかもしれない・・・

なので、サイズを二種類用意する事にした。
え~い、大きいのを400円!、小さいのを300円!
にとりあえず今回は決定だ!

そして看板は模造紙に全部手書きだ~!!
(これで手ごたえがあったら、ちゃんとしたのを作るって事にした)

しかしそんな手書きの看板で人々の興味はひけるのだろうか?

実は買物で予想以上に出費が多く、
そこまで予算が回らなかったのも正直なとこなのだが・・・

掃除を終え、車の中の配置を決め、かなりやっつけに近いけど看板を書き~
仕込み以外の全ての準備が終わったのが・・・

当日の午前3時。

準備&掃除&試作等でこの日までに3日間で7時間しか寝てなかった為、
本番前には寝ておきたかったのだが、
いつも試作してる量とは生地をこねる量も数十倍多い訳で・・・

どれくらい仕込みに時間がかかるかも検討がつかない為、
間に合わないよりかは先に終わらせて、仮眠を取った方が良いと判断。

カフェインの塊みたいなクスリやらQPなどを飲みまくりで仕込みに突撃。

そして色々と手間取ってしまい、仕込みが終わったのが~

午前7時・・・

お祭りは11時からなのだが、9時には着いてないとまずいので
車に全てを積み込み、最終確認。

完全な徹夜じゃ。。
しかしテンションだけは高い為に乗り越える自信もあった!

おりゃ~いくぞぉ!!

果たして売れるのか?
人々の反応は?
まずいとか言われはしないか?
捨てられはしないか?
 

そんな不安にかなり蝕まれながらも・・・
コーヒーをがばがば飲み眠い目をこすりながら・・・
私は移動販売車の荷台に
「象の耳の生地」と「夢」を載せて
決戦の地へと向かったのであった!!

 
帰る時、屋台車の周りに
象の耳が捨てられ散乱してたら

八王子という町を燃やしてしまおう。

そんな事も考えながら。 

つづく

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