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歩み

「象の耳」開業までの険しすぎる道のり。そしてこれから。

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第28話:寝耳に水。

そして話は訳あって少し遡り、
奇跡的な屋台開業のちょっとあとのあたりに戻る。

当時、
私の本業はバンドであり、
年齢的に働き口もなく、自由がききそうだし、
象の耳は出来立てが一番だから、
持ち帰りの多い移動販売より、フードコートで営業したいのだが、
実績が無いと無理な為に移動販売から始めた訳で。
お金もなかったし。(←これが一番かも。)

初めの一回目の営業まで、
借金を返しながら、象の耳の試作を繰り返し~
失敗作を食べて飢えをしのぎ、
日々~バンドの曲作り、練習、ライブ、
そして空いた日は全てバイトで休みは無し。
恐らく栄養面的にも肉体面的にも
体はあまり良い状態ではなかったのだろう。

ある日の事。
目が覚め、起き上がろうとすると
体が動かない・・・

布団が重くて持ち上げられない・・・

熱も特に無し。
原因不明。。。

バイトを休み~ひたすら休養。
・・・しても数日寝たきりだったのだが、
ろくに動けない・・・

そしてそんな状態の中、
ライブの日が近づいて来たのだが、体は一向に回復しない。
しかしライブは休めない。
バンドのメンバーにも、
仕事のせいで音楽がおろそかになったと思われたくはない。

お世話になっているお医者さんがいる病院へなんとか行き、
無理やり点滴を打ってもらい、ようやく体がなんとか動くように!

そして、あの日は忘れもしない高円寺のGEA○というライブハウスでの
ライブ中であった。
爆音の渦に飲まれながら歌(?)っていたのだが、
いきなり左耳が強烈な耳鳴りに襲われる!

そして耳の中に水が入ったような状態になり・・・
すぐに治るだろうと思い処置はせず翌日は再びダウン・・・
耳鳴りも治らず・・・

更にその翌日、あまりに耳鳴りがうるさい為に耳鼻科へ。

すぐに病院へ来なかった事を怒られる。
そして色んな薬を出され、
2週間~耳栓をし、無音の生活を命じられる。
薬も6時間の間隔ぴったりに飲めと言われ、寝る時間も調整。


数日後~ようやく耳鳴りが止み、
水が入ったような感じも取れる!

治った!!!
私はヴォーカル担当だった為、耳を殺られるのは致命傷なのだ。

まぁこんな事の後に、屋台開業があった訳である。


そして話は戻り、
ダイエーでの営業が決まった数日後、
また再びあの高円寺のGEA○で偶然にもライブがあった。

耳を壊さないように、気をつけていたのだが・・・

ライブ中~爆音の渦に飲まれながら歌って(?)いると、
左のモニターからどでかい音が出た瞬間、

またあの耳鳴りが!!

さすがに翌朝、急いで病院へ行くが、
今度は治らないかもしれない、と言われる。

再び薬を飲み、耳栓をして無音の生活を数日過ごす。
数日で耳鳴りと耳に水が入ったような症状は消えたのだが・・・

左耳の聞こえ方が明らかに変なのである!

聞こえない訳ではないのだが、人の声が
ドキュメンタリーのスリガラスの向こう側の人みたいな
くぐもった声に聞こえてしまうのだ・・・

再び病院へ行き、検査。
左耳だけ聴力が激減。
しかも高音はほとんど聞こえない。。。
右耳は正常。
つまり左と右で聞こえ方が異なるのだ・・・

日常生活にはあまり支障は無い。
会話の繋がりと口の動きでだいたいなんとかなる。
しかし、歌を歌うには不便すぎる・・・

まぁこんな事がありつつも、
生きる為にはお金が必要な為、働く必要があり休んでる暇もなく!
ダイエーの営業に向けて着々と準備を進めるのであった。

ちなみにこれを書いたのは、自分の不健康自慢がしたいのではなく、
後にこの出来事が私の人生に大きな爪あとを残す事になるからである・・・


<つづく>

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