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歩み

「象の耳」開業までの険しすぎる道のり。そしてこれから。

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第7話:裏庭での密やかな出来事

絶望の淵にたたされた私は考えた。
しかし、この時点でまったくもって手がかりがない・・・

屋台が出るのは土日のみ。
月~金は屋台は営業されないのでこの期間、
指を咥えて週末を待つのは愚かしい。。

なのでこの月~金の間はせっかくアメリカに来てるのに
ほとんど外出もせずに友人宅で試作試作試作試作・・・・ 

アメリカの小麦粉なら作れるかもしれない! 

と思ったのは気のせいだった。 

そして日曜の早朝には出国が決まってたので滞在日数が残り3日!
となった時である!!

宿泊させてくれてた友人Kのそのまた友人姉妹の姉の彼氏が象の耳の作り方を知ってる!
という情報が友人Kつたいで入る。(彼は学校で皆に聞いてくれてたのだ)

さっそくCという名の友人姉妹がやってる店に行き、
その彼・M氏(当時33歳)を紹介してもらった。

とても生真面目そうな眼鏡をかけた7・3分けの白人
で少し安心。

彼にこれまでの経緯を話すと
「それはすごい!よし力になるよ!
明日(友人姉妹の)家に来るんだ!作ってあげるよ!
我が家では代々これが受継がれてて、よく家族で作るんだよ!」
そう言うと自分に象の耳を目の前で作ってくれる約束をしてくれたのだ!!

この人はしっかりしてそうだし嘘をつかなそうだ!!

やった~!!これで来た甲斐があった~!!
神よありがとう!!
ビバ、アメリカンドリーム!!

そしてやっと安心した私はこの夜、
嬉しくて嬉しくてかなりの量をバーで飲んでしまったような。 

そして翌日。
友人姉妹の家に行くと、ほどなくしてM氏とその友人達までぞろぞろ登場。
この友人達、あんまりまじめそうじゃないけど愉快そうな人達だった。

さっそくM氏は、材料を用意し注意点を説明してくれたので、
メモ用紙に言われた事を必死に書き込む。

みんなの見てる前でM氏、いざ料理開始!

M氏が用意した材料に~
自分の中では、いれちゃいけない物リストに入ってるモノがあったので、

そうかそうか!!
そこが間違いの原因だったのか~と納得する!
 

 

 

 

  

しかし・・・・・  

作り始めたM氏の手つき、粉を混ぜる動作、全てになぜか
あまりにも無駄がありすぎる・・・

どう見ても、しょっちゅう作ってる人の動きではない!


こいつ、初心者だ!!


しかも、その行動を見ていると自分の彼女へのアピールがすごいのだ。
(僕はこれだけ君の妹の友人の為にがんばってるんだぜ!って感じ)

だからあんまり助けちゃうと彼の面子を潰す事にもなると思い、
途中から完璧に落胆してたのだが、顔に出さず感心するふりをしてたのだが・・・

ほどなくして、とんでもない失敗作が完成。。 

M氏の友人は何事もなかったように裏庭へ~
友人姉妹は俺に謝り始める・・・・

その時、M氏!
「あ~!!一つ大事な事を忘れてた!!」
「次は大丈夫だよ!!」

M氏、そう言ってまた生地をこね始める。
奈落の底にフリーフォール状態だったのだが、一気に持ち直す。

そして~さっきは何が間違ってて、次はどうするかを説明してくれたのだが・・・
一ヶ月毎日毎日何時間も生地をこねてた自分には瞬間的に

「こいつ全部はったりだ!!」

と見抜けてしまったのだ。
しばらくしてM氏の愉快そうな友人が、
余計に愉快そうになって裏庭から戻る。 

この人達・・・・ 

見ると裏庭で大麻を吸ってるじゃあ~りませんか・・・・

 

 

 

そして、いつの間にかM氏も裏庭へ。。 すぐに戻ってきたのだが、

明らかにさっきと様子が違う・・・  

こいつまで・・・・・ 

そんな状態のM氏が作り直した象の耳・・・

 

 

それはそれは見るも無残な失敗作の出来上がりだった。。。

目が虚ろなM氏、急に象の耳の製作に飽きたようで~
プレステのサッカーゲームで勝負しようといい始める。。

 


・・・・・謝る姉妹。

あきれかえる我が友人・・・

 

「帰ろうぜ・・・」

 

愉快そうな友人達と大騒ぎしながら~
うつろな目でプレステをやるM氏、


我らが帰ろうとしても目もくれずゲームに夢中。。。。

・・・我らは帰路についた。

 

 

 

この時、少し自分に同情しました。

 


帰国までの残された日数は実質あと1日・・・ 


つづく

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