象の耳 歩み

第3章~11話:象の耳、テレビに出る。

「あの・・・テレビ東京の「朝はビタミン」という番組の制作会社の者なのですが、ちょっとお話を宜しいでしょうか!?」

との事なのでお話を聞いてみると・・・なんと当時、ダチョウ倶楽部の肥後さんが司会をやっている朝の情報番組でうちの店を取材させて欲しいとの事で!

OPENした翌月にテレビ取材!

バンドやってた時はテレビなんて夢のまた夢だったのに、象の耳であっさり叶えられてしまったのがなんか皮肉な感じでしたが、とは言えお店の宣伝になるので心の底から嬉しく即答でOKを出しました。

で、打合せの日が決まり、その日になり撮影の段取りの説明を受けまして。

レポーターの人に色々と質問されるので答えてくださいね。

え。台本ないんですか!?

・・・そんなこんなで撮影当日がやってきまして。

綺麗なレポーターの女性がいらっしゃって店の外で撮影が開始され・・・
ベルを押されて知らないフリして対応して・・・あんまりこういう事は書かない方がいいですね。

聞かれる質問も事前にわからなかったので、完全なぶっつけ本番です。

でもこれまで何度も出資者さんを探す時とか、看板を作る時とか、
自分の仕事の、
販売している商品の、
自分のお店の、

何を人に一番伝えたいか、
大事な事は何で、
このお店に来たらよそには無いどんなメリットをお客様に与える事が出来るのか、
そんなセールスポイントを精査して突き詰めていたので、
質問には適格に答える事が出来て・・・いたような気がします。

そしてレポーターの方が象の耳を召し上がって美味しいと褒めて下さり・・・
そんなこんなで撮影はあっという間に終わりました。

そして数日後・・・
物撮りという、商品の写真や映像だけを別に撮影する為に撮影隊と制作会社の方がいらっしゃったのですが・・・

今回、うち以外の複数の店舗も取材に行ったのだけれども、うちが一番美味しかったから放映日に生放送に出て象の耳を出演者に提供してもらえませんか!?
なんて言われてしまいまして。

はああああああああああああ!?

生放送!!!???

確かに1回目の撮影の時に、スタジオの皆さんにも是非食べてもらいたい!ってレポーターの方は言ってくれてましたが現実に!?

勿論チャンスですから是非!と即答しました。

が、こんな人間が生放送に出てしまって良いのでしょうか・・・
テレビ局も無謀と言いますか・・・

もし生放送中に自分がとんでもない事を言ったりやったりしたら、それがダイレクトにお茶の間に届いてしまう訳ですよ。

テレビ東京も危険な賭けに出たものです。

とは言え変な事が出来る訳もなく、どうしよう~どうしよう~と思っている間に放映日がやってきまして。

テレビ東京へ朝5時に移動販売車で来てください、と言われていたのでスタッフと一緒に4時に会社を出てテレビ東京へ到着。

到着すると段取りの説明を受け、待ち時間の間は指示された場所へ行くとそこの入口にはちゃんと
「象の耳 小泉様」と番組ロゴ入りの立派な紙が貼られており、テレビでよく見る芸能人の方が使っているような控室が一室用意されているではありませんか!

中で数分待ち、呼ばれて別の部屋へ行くと肥後さん、島崎和歌子さん、林マヤさん、局アナの森本さんが!
皆さんと同じテーブルを囲みディレクターさんから今日の番組の進行とかを説明を受け・・・

あとはこちらがどうしても伝えておきたい事や聞かれたくない事とかを聞かれ・・・
(俺は芸能人と同じテーブルにいるぞ・・・とか、隣は肥後さんだし、真ん前は森本さんだし・・・テレビで見るより実物はもっと綺麗!そして緊張しないように優しく話しかけてくれたりして・・・「結婚してください」って思わず言いそうになりました。)

で、あっという間に7時になり生放送がスタート。

自分達は外の移動販売車の中で、いつでも象の耳が出せるようにスタンバイ。

小さなテレビを渡してもらい、現在の放映状況を見ながら出番を待ち・・・

象の耳の取材風景の放映を見ていると、そのまま~レポーターの方が~

「スタジオの皆さんにも是非食べてもらいたい!」みたいになりCMに突入。

皆さんがCMの間に外へ出てきて、そっから台本無しのぶっつけ本番がまた始まりました。

緊張するかと思いきや、バンドでLIVEを何度もやってきた経験が生きまして緊張するどころか楽しみながら皆さんの質問に答える事が出来ていたような。

その模様がこちら(動画)→https://www.youtube.com/watch?v=-UKZSG6HEtQ&t=1s

終了後、皆さんに挨拶をし(H部さん、あの時は本当にありがとうございました!)帰路につき工場へつくとそこにはテレビ放映をご欄になって下さった方々の行列が・・・

それを見越して大量に徹夜で生地を作っておいたのでなんとか対応出来ました。

放映後一週間位はテレビをご欄になって下さった方々でお店はまたドタバタの日々が続き、ようやく落ち着いた日常に戻った頃・・・

そう、テレビ東京の放映から一か月位経った後でした。

お客様の中の一人が名刺を出してきまして、、

「あの・・・テレビ埼玉の者なのですが、ちょっとお話を宜しいでしょうか・・・!?」

<つづく>