2023.1.5 第2章~7話:とうとう通常営業開始!!

そんなこんなで耳を壊しつつも、この仕事で生活費を稼ぐぞ!と腹をくくってバイトを辞め、平日は全てダイエーさんで営業、土日はフリマやらイベントで大行列!
夜はスタジオやライブ、運転中に曲作りな日々が始まる事になるんだろうな~と通常営業の開始前はそんな未来を想像してわくわくしていました。

時は、2004年7月。数々の苦難?を乗り越え!とうとう通常営業<初日>を迎えました!
場所はダイエー武蔵村山店さん。

八王子の初回営業での失敗点をリストアップし、もちろん全て克服。

ディスプレイや看板も全て自分で作り直し、これなら!こないだよりもっと売れるんじゃないの!?
と思ってしまう程に自分なりによい看板が出来上がりました。(と思っていました)

初回のお祭りであれだけ評判が良かった訳ですから!
看板も作り直したし、珍しい食べ物だし、前より美味しくなったし!
きっとばんばん皆さん買って下さるだろう!!
初日から行列とか出来ちゃったりして(笑)

なんて思い、朝早く起きて生地を沢山仕込みました。

そして片道1時間半かけてダイエー武蔵村山店さんに到着。
担当の店員さんに御挨拶に行き、いざ営業の準備を開始!
八王子のお祭り同様、サイズはS、M、Lの3サイズを用意しました。
さて、どのサイズが売れるのかな~!?沢山売れるといいな~と営業開始!

・・・・

そして日が暮れ夜になり、一日が終わり片付けをして帰路に付いたのですが・・・


帰り道、涙が頬を伝いました。
軽く嗚咽していたかもしれません。

それは・・・この日1日の売上が「2200円」だったからです・・・

朝4時から3時間仕込みをし往復3時間をかけ、トイレも我慢して8時間営業して2200円です。
売れたのは8コ。しかも全てSサイズのみ。
皆さん見知らぬ食べ物ゆえ恐れたのか・・・車の中から前を通る人々にゴリ押しの営業をかけてなんとか振り向いてもらい・・・それでもSサイズしか買ってもらえませんでした。。

あまりのショックの大きさと悔しさと情けなさで帰り道に涙が出ました。
そして帰宅して大量に余った生地を捨てながらまた涙が出ました。

こないだのはまぐれで、これが現実なのか?
この商品が大当たりすると思った読みは間違っていたのか?
試作を食べ続けて改良を繰り返し、耳を壊したのも無駄?
今までの努力は全て無駄だったのか?

未来がとても暗く感じられました・・・
これではお先真っ暗です・・・
バイトは辞めちゃったし、生活費が稼げなくなったらバンド活動にも支障が出ます・・・
そして今までの改良などに費やしてきた時間と努力も全て無駄になります・・・

そして泣くのに飽きて落ちるだけ落ちて這い上がり、なんとか頭が冷静になり物事を考えられるようになってある事に気づきました。

毎日こんなでは心と体がもたない!
これじゃあ駄目だ!駄目だ!駄目だ!

そうだ!暗くなってる場合じゃない!
現状を変えるにはどうしたら良いかを考えよう!

今のこの最悪の状況を脱出するには何が必要!?→答えは「売上を上げる事!!」

じゃあ、どうしたらもっと売上を上げる事が出来るのか?
どうして皆、買ってくれないのか?

なんで?
どうして?
何が悪い?

こうして私は真面目に売上を上げる為の研究を始めたのでした。

つづく

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