2025.7.23 第3章~18話 フランチャイズはじめました 

2ヶ月程の準備期間を経て、新ロゴ、新POPで営業を再開!
同時にフランチャイズ関連も、
・契約書と法定開示書の作成
・受注と商品発送の仕組み作り
・店舗パッケージ(お店を開けるまでの段取り)の作成
・POPデータ等の配布の仕組み作り

などなどなどなど・・・を顧問さんの指示に従いながら
どうやって加盟したい人を探そう!?なんて考えていると・・・

「フランチャイズ募集サイト(仮)」なんてものがあるという事を顧問さんから教えてもらい、
そこに加盟店募集の広告を載せる事になりました!

商品に自信はあっても、フランチャイズのという仕組みに関しては万全を期したとはいえ、
経験値は「0」
顧問さんにサポートしてもらわないと右も左もわかりません。
健全でありたい、加盟者に入って良かった!と心から思って欲しい!という想いはあっても
はじめての経験なので何が正解かもわからない訳ですよ。

個人でお店を出す場合(例えば以前の自分のようなキッチンカー1台で起業!)は、道を間違えると全部自分に返ってきます。
それを代償(リスク)が大きいと考える事もできますが、考えようによっては自分が責任を取ればいいだけの話なので楽といえば楽です。

ですがフランチャイズの場合(というかそれ以前に会社を作ってスタッフを雇った時点で自分個人の責任どこの話ではなく、ミスした場合の代償なんてものはとんでもなく大きくなってきているのですけどね・・・)
私達本部が施策をミスると加盟店全店に迷惑をかけちゃいますし、多額のお金を支払ってもらって加盟してもらうので「ごめん!」じゃ済まないんですよね・・・
あ〜怖すぎる。
人生をかけてご家族で加盟します!みたいな場合、そのご家族の一生を背負う事になる訳です。

もう後ろを振り返ったら怖くて足がすくんで動けなくなってしまいそうになるので、
何も考えずに突き進むしか道が無かったように思います。

こうして今まで培ってきたり、本を読んで学んできた「短い文章で読んだ方に刺さる文」を考えに考えてフランチャイズ募集の広告を作成!

良い広告やキャッチコピーはどうやったら作れるのか?
考えれば考える程、深みにはまると言いますか、何が正解なのかがわからず考えると止まってしまうので、もうとりあえずで完成したら広告を掲載し欠点が見つかったら修正を加えていこう!という事で完璧には程遠くても、とりあえず広告を出しました。

テレビにたくさん出られたおかげで多数のバッシングも受けましたが、知名度も相当上がっていたからなのか広告を出すとすぐに多くの方々から「資料を希望」のメールが続々届きました。

え。こんなに?
ってくらいに資料請求メールが毎日毎日続々と日本中から届きました。
届いた「資料を希望」のメールに返信する日々。
頂いた資料請求メールがあっという間に・・・一週間程で50を越えてしまいまして!
こんなにたくさんの方々が象の耳のフランチャイズに興味があるのか!と皆で歓喜の渦に飲み込まれておりました。

こんなに日本中の方々が象の耳のフランチャイズに興味を持ってくださっているのなら、象の耳の店舗が日本中に増えていくのもあっという間じゃないか!!もう宴を開いてしまいたくなる位に喜んでおりました。

ですが。

資料を希望のメールが届くとすぐに返信をしていたのですが、そのメールに対しての返信がなぜか1通も来ないのです・・・

「資料請求をする」=「本気で加盟を考えている方達」

と思っていたので、電話営業は嫌いなのですが試しに何人かの資料請求者に電話をしてみました。

(他社では電話営業は当たり前の事のようですが、自分は電話でいきなり営業してくる人って何を考えているのだろう?こっちの都合とか考えないのかな?本気で売りたいなら他にやり方があるだろ・・・
こっちは忙しいのに電話がかかってくると向こうの都合で強制的にこちらの手を止められるので電話営業が大嫌いなのもあり、やりたくなかったのですが・・・)

電話で資料請求の方とお話ししてみると(もちろん、突然のお電話の非礼をお詫びしまくってましたが)

「とにかく他の会社からも商品説明とか説明会参加への催促とか、物凄い数の電話がかかってきて困っている」らしくほとんどの方がキレ気味に電話に出る感じでして・・・

電話営業ってやっぱりやるのは辞めよう。と心に決めたものの〜
なんで資料請求したのかが知りたかったので、試食会や説明会参加への可能性について聞いてみると・・・

「とりあえず資料を見てから考えたくて資料請求をした」
「いつか起業したいからその時の為にとりあえず資料をもらった」
「無料だから、この際もらえるものはもらっておこうと思って」

などなど、色々な方がいる事がだんだんわかってきまして。

そして本気で加盟を考えていて資料請求してきた方が、その時点ではいない事もわかりました・・・
さらに・・・ある1社の資料請求をしようとすると、似たような業種の他社の資料も同時に請求できる仕組みらしく同時に何社も資料請求が出来るという事も知りました。

例えば、メロンパン屋のAという会社の資料請求をしたら、メロンパンならB社やC社もありますよ〜、他にもドーナツ屋のD社、象の耳なんてあげ焼きパンの会社もありますよ〜なんて紹介されたら、じゃあついでにB社、C社、D社、あと象の耳の資料ももらっておこう、となる訳ですよね。

そんな感じで今まで資料請求をしてくださった方のうち、何割が象の耳の加盟を本気で考えてくださって資料請求をしてくださった方なのか、他社のついでに象の耳も資料請求をされた方なのかさっぱりわからないという事になりまして・・・

ですが、フランチャイズ募集サイトへ掲載するのは無料なんですよ。
お得ですね、凄いですね!なんて喜んでいたのですが、実は資料請求「1」に対して、そのサイトの会社から8千円が請求されるのです。
(当時、弊社が契約していたサイトの話であって他社がこの金額な訳ではありませんから!)

つまり資料請求が来れば来る程、フランチャイズ募集のサイトに来た件数×8千円の費用が発生するのです。

ですので資料請求が来れば来る程、支払いがとんでもない事になっていくのです・・・

例えば資料請求が1カ月に100通来た場合、支払い額は80万円!
契約数じゃないですからね、資料請求数に対しての課金です。
つまり契約が1件も取れていない場合、資料請求が来た分だけ支出という事になり、これだけで考えたら大赤字になるのです・・・

本気じゃないなら気安く資料請求なんかしないで欲しい・・・そうは思っても、そうはいかないんですよね・・・
この仕組みを考えた人、頭いいな〜と感心している場合じゃないのです。

翌月、資料請求数×8千円の請求書が会社に届き、その請求額を見て泡をふいて倒れそうになったのでした・・・

<つづく>





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